バンクシーの著作権について考えてみる

PRINTWORK
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Colima

プリントワークのスタートにあたり、以前から苦労していた著作権問題について考えてみました。
これは本当に大切だけど面倒なルールで、国によっても違うものなので、あくまでも「私の考え」であり、深堀り癖がある私の脳の呟きです。他意はありません。

日本と海外で異なる著作権

グッズ制作代行サービスを始めた頃(約15年前)に最初に直面した問題が「著作権」について、でした。
ネットからコピーしたと思われる解像度の低い美形の男性の写真を送ってきて「この写真の右下に●●LOVEと文字を入れてTシャツを作って下さい。」とコメントがありました。

私は芸能人に詳しくないので快く作りそうになりましたが、当時のスタッフから「マズいんじゃないですか?」と写真の男性の公式サイトを見せられて焦ってしまいました。
いくら私が詳しくなくても、すべての芸能人の把握をしている人、そして世の中のすべての作品を把握している人はいないはずです。

すぐに「著作権・肖像権について」の注意事項を細かく書き、そこから枝葉に分かれる「コラージュ」などはどうなのか、友達が撮った写真でグッズを作るのは?と疑問が次々と湧いてきました。
考え始めるときりがないのですが、最後に辿り着いたのは「自分の作品以外について、作者の許可が必要なもの、不要なものは関係性や状況によっても異なる。」ゆえに、「我々では判断できないので全責任は発注者(商品を作る人)に委ねる」という事です。
その点についてTシャツ発注者ご本人に確認を取りましたが、「写真男性のファンクラブからコンサート用という事でOKが出ている。」と返答があり制作を続けました。

その後も芸能界のファンクラブ、著名な漫画家、アーティスト御本人、プロダクション、出版社と様々な注文を受けているうちに「本物なのか偽物なのかを判断する権利は我々に無いのだ」という結論に至っています。

バンクシーグッズについての考え方

バンクシーが有名になり始め、海外では「バンクシー専門」のロイヤリティーフリー画像が出回ったり、加工してシェアしたり、偽バンクシーが次々と現れたりと社会現象になっています。
日本でも「公式グッズ」について議論されたりしているようですが、そもそも「器物損壊罪を犯した落書きである」という考え方に一票投じたいと思います。
私の知人にもSUIKOさんという世界的に有名なウォールアーティストがいらっしゃいます。
彼のお兄さん曰く「弟は学生時代に壁に落書きをして、何度も母親が警察に呼び出された。今は海外からも描いてくれと呼び出される。」
この話は面白くて覚えているのですが、当然の事ながら器物損壊になるかどうかはアーティストが勝手に描いたものか依頼されたものか。という事ですね。
ただ、この先の考え方について「ウォールアートを写真に撮ったもの」この写真の著作権はどうなのか、という細かい話に発展します。
そして、その写真の前にモデルを立たせた写真でグッズを作った場合やコラージュに使った場合と様々な議論に発展しますが、最終的に「アーティストの考え方」そして、「芸術は利益のために存在してはならない」という結論に至ります。

個人的な見方ですが、バンクシーのアートは「この場所に描くから意味がある」という物が多いです。
なので、加工してデータにしたもの、それをまた商品にしたものに関しては価値がない(偽ブランドという別次元の楽しみ方)と感じています。
角が立つかもしれませんが、必死で賞を狙う芸術家に対して疑問を感じることがあるのは「称賛」による「自分の価値の向上」という自身のベネフィットが見え隠れしている「偽アーティスト」に見えるからです。
海外でバンクシーが本物だと称賛される理由は、そのようなフィルターなしで「伝える」ことと「伝わってくる」という本来あるべき芸術の姿が理解されている点もあるのではないかと感じています。
前者は「大きな見栄」そして、バンクシーには「強いプライド」を感じます。

壁に描かれたアートを写真に写したり加工するのは「作者の意図」によりますが、どのみち、共用部分に勝手に描いている時点で著作権の主張をすべきではないと私は考えます。

伝え方の多様性

バンクシーやSUIKOさんのように、ウォールアートも道行く人たちに「伝える」方法ですし、「展示会」を開催して見て貰うのも、作品集を出版するのも一般的な「伝える方法」です。
いま私たちが生きている環境には、インターネットという期間も場所も選ばず、膨大な規模と手段で伝えることが出来る方法があります。更に素晴らしいのは、直接ビジネスに繋げたり二次的三次的な夢や可能性を生み出すことが出来るという事です。

「プリントワーク」は、アートでビジネスを生み出す夢を作っていくためのビジネスサークルです。
セレブが身に着けているブランドを高い金額で購入するのも悪いことではありませんが、流行ブランドにはライフサイクルがあります。
自分の個性で作るアートプロダクトはライフサイクルがない上に「自分」を確立する為にも良い手段だと考えています。

一つの人生の楽しみ方として、ぜひ始めてみて下さい☆

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仕入れと商品制作は通販専科商品部へ

COLIMA

COLIMA

プロモスジャパン㈱代表/OEMプロデューサー、ブランドマネージャー、テキスタイルデザイナー

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